この記事の目次
消防士を辞めたいと思ったら・・・
今回は「消防士を辞めたくなったら読むべき記事」
というテーマでお話しします。
いわゆる消防士・公務員の退職・転職なんですが、実はこの悩みを持っている人ってけっこう多いのです。
私自身が実際に消防士を辞めてしまったタイプなんですが、辞めるまでの葛藤や悩みなんかをつらつらと書き綴っていきたいと思います。
私自身、消防士になった当初、アトピーなどの持病が悪化し、仕事面やプライベート面が一時期本当にボロボロになりました。
苦しい時期に心身ともに変わりたいと思い、様々な健康法を試したり、肉体改造をしたり、精神面を変えるためにたくさんの本を読んだりもしました。
その過程で様々な世界や人と出会うことでもっと自分に挑戦したい!という気持ちが芽生え、自分自身他に挑戦したいことができて、仕事を辞めて独立起業したって話になります。
消防士を辞めたくなった理由①|公務員は副業できない
先にあげた例が綺麗な退職理由だとすると「公務員は副業ができない」も私にとってはかなり大きな退職理由になったと思います。
消防士は24時間勤務であるため、1日勤務したら次の日は非番もしくは週休と体感上かなり休みが多い仕事です。
結婚している消防士は多くの消防の方は家庭があり、独身の消防士の場合はパチンコなんかで時間を費やす人が多かったように思います。
私の場合は多くのイベントや異業種交流会に参加し、いろいろな仕事をしている人や起業家、経営者の人と会うことがとても多かったです。
そうなると自分も自分で仕事をしてみたい!何かに挑戦してみたい!という願望が出てきてしまいました。
初めは有名な著者を呼んだイベントなんかを開催したりしてましたが、(営利目的ではないです。)
だんだんそれだけでは満足できなくなってきました。
消防士は公務員ということもあり、副業は禁止されています。
ぶっちゃけバレずに副業をやっている人がいると聞いたことはありますが、公務員と副業禁止というのはその他の会社とは違って、下手をすると「前科」がついてしまいます。
通常の副業禁止の会社では最悪バレてもクビで済みますが、公務員の場合はそうはいかないということです。
消防士になった時、初めに「国家の公僕である」と宣誓します。
要は国のための労働力であってそれ以外の業務や仕事をしてはいけないということです。
さすがにちょっとした副業が仮にばれても初めは口頭注意なんかでいきなり「前科」をつけられる例はないと思いますが、あえてそのリスクを冒す意味がわかりません。
まして独立して、自分の名前一本でやっていく上で、「前科」なんてレッテル状態は最悪ですからね。
そのため私にとって、
「公務員=副業禁止」
という縛りはかなり苦しかったです。
ちょっと余談になりますが、私が結婚していたらおそらく消防士は退職しなかったと思います。
理由は3つで
1:まず家庭があるので安定した仕事に付いているべきということ。
2:家庭があるので他のイベントとかする余裕が少なくなる
3:もし副業をしたければ妻を社長に事業を行う
といった感じになるからです。
3はちょっとグレーかもしれませんが、明らかに仕事として目立つ行為がなければ、休みの日などで行うことは十分にできるし、妻を社長にすることで様々な財テクなんかも今では思いつきます。
消防士を辞めたくなった理由②|30歳を手前にずっとこの仕事を続けていっていいのか悩む。
多分、どんな職業・職種であろうと一度は考えてしまうと思います。
私自身は30歳を手前にいろいろな世界を見るようになり、自分自身に挑戦してみたいと思うようになりました。
人それぞれ就職する年齢は違うと思いますが、高卒であれば20歳前から大学卒であれば23歳頃から働くことになります。
仕事を始めた直後は仕事を覚えることに必死で自分のことでいっぱいいっぱいになります。
特に消防士の場合は初めの1年は「初任研修として消防学校」に行ったり、帰ってきて現場の勤務も初めは全く余裕がないものです。
命を扱う現場であるため、ある程度場数を踏むまでは通常の仕事と比較するとプレッシャーは大きいものです。
初めて生体に心臓マッサージをする時、火災現場に行く時などいくら訓練を積んでも場数を踏まなければどうしようもありません。
(というか、現場も全て違うので慣れというものはないものです。)
そのため、仕事を始めた直後は本当に自分のことでいっぱいいっぱいになりますので、よほど仕事を始めた直後「これは明らかに俺には向いてないわ!」と思わないか限り、退職ということは考えないかもしれません。
それが30歳手前になり、そこそこ仕事に慣れてくる頃、当然やりがいも感じますが、同時に同じ職場に居続けるとある程度先の未来も予測できるようになってしまいます。
「本当にこのままの人生でいいのだろうか?」
そんなことを考え始めてしまうものです。
実際に仕事を始める前に抱いていた憧れとは、違う実際の仕事の現実に思い悩むものです。
消防の勤務の場合になってしまいますが、
20代30代は訓練をバリバリこなし、勢いがありますが、人にもよりますが、50歳以上の上司は「おいおいこんな感じでいいのかよ・・・」と思ってしまう人もいます。
そして消防の現場では基本「隊」として、「署」として、「市」として、動くため、若手がどれだけ新しい消防戦術を取り入れて活動に反映しようともなかなか思うようにいかないものです。
ちょっと説明は難しいんですが、かなりの方が今ある現状なんかにもやもやとした不満を抱えていたような気がしました。
これは「団体行動」「規律」を主とした職場にありがちかもしれませんが、なかなか組織の中で理想通りに働くことは難しいものだと思います。
前回の記事でもお伝えしましたが、私が退職の意思を示した時、いろんな方とお話ししましたが、消防署長をやっていた方も30代で私から見れば消防大好きでバリバリ働いている人も、私と同じような年代には少しは「このままでいいのだろうか?」と考えたと聞いてびっくりした記憶があります。
仕事を辞めたいと思うのは悪いことではないと思う。
私自身、最後まで葛藤したのがここまでお世話になった職場に大した貢献もしないまま辞めていいのだろうか?
- 30歳手前で退職すると少なくとも公務員への再就職は不可能
- 安定した職業を捨てることへの不安
- 周囲から見られる視線
私の退職理由は、一見綺麗事だが、本当は只の逃げだったのではないか?
今まで関わってきた人たちと離れてしまうのは辛い
といった気持ちでした。
まとめ
やはりまとまりのない記事になってしまいました。
(結局、私の話になってしまいました(⌒-⌒; ))
このテーマは本当に心の中を吐きだす作業になるので、うまくまとめて伝えるのはなかな難しいです。
私も消防士をやめようか悩んでいた時期になかなか同じ消防の人に相談することができませんでした。
相談したというか退職の意思を示した後に先輩に話をする形になりました。
同じ消防の先輩に相談をした時には、同消防士の消防署長も若い時、ちょうど30歳前後で同じように悩み、結果仕事を続けることにしたそうです。
また自分から見れば、バリバリ消防という仕事に誇りを持って打ち込んでいる先輩もやはり一度は仕事を辞めて別の道を歩もうかと悩んだ時期があったそうです。
別に消防士だけでなく、どんな職業についている人も同じ悩みを一度は抱えるものだと思いますが、ある程度仕事に慣れてくる30歳手前だったりすると自分の可能性や別の道について考えたりするものかもしれませんね。
最終的にどのような道を選ぶかは、自分自身で決めることになりますが、悩むということは決して悪いことではないと思います。
自分の人生を真剣に考え、最終的に自分で自分の道を決めたらいいのではないかなと思います。
まだまだ伝えたいことはたくさんありますので、たくさん記事を書き、文章として吐きだすことでも少しわかりやすく伝えられると思います。
今書いてて、公務員(消防士)の退職は結構悩みの深いテーマで、多くの方が悩むテーマだと思いました。
こうして書くことで、ふと見てくれた人が少しは気持ちが楽になってくれると思いますのでこれからもこのテーマについては触れていきたいと思います。
一つ言えるのが、どんな道を選んでも、そこから正解と思えるようにするのは自分の行動次第ということです。