ここでは、家庭でできる防災対策について紹介していきます。
【危険度】自宅の耐震度をチェックしよう
日本は地震大国であり、どんな場所に住んでいても地震のリスクがあります。
自分の自宅の耐震度を知ることは非常に重要です。
住んでいる住居の耐震性の目安
- 1981年以前:耐震性が低い可能性大
- 1981~1999年:「新耐震基準」ができたため、ある程度の耐震性あり
- 2000年以降:「新耐震基準」改正ができ、耐震性が高まる
ざっくりした目安ですが、建築した年代によってある程度の耐震性を知ることができます。
ただし、どれだけ耐震性が高くても、住んでいる地域や地震の規模によって倒壊するリスクはあります。
年数における耐震基準はあくまで目安にして、その他にも防災対策すべきことはたくさんあります。
家の中から危険ゾーンを減らせ
【玄関】安全エリアになりやすい
自宅の玄関は構造上、頑丈にできており、不要なものや転落物も少ないため、安全な場所になりやすいです。
自宅内で被災した場合、玄関までのルートを確認すること
そして玄関のドアを開放して、避難路を確保するとよいでしょう。
【家具】倒れやすい家具家電は固定しよう
- タンス
- 冷蔵庫
- アルミラック
- 電子レンジ
大きなタンスなど一見動かないものこそ、大規模な地震が起きた時に凶器になります。
家具固定道具を使って動かないようにしましょう。
大きな家具の場合、ひとつの固定具だけでは動いてしまうリスクがありますので、念入りに2重で固定するとよいでしょう。
【窓際】ガラスの飛散対策に注意しよう!
- 飛散防止フィルムを張ろう
- 落ちて壊れるガラス製のものは控える
地震によって、窓ガラスなどが破損するととても危険になります。
夜間など暗い部屋では誤って踏んで怪我をするリスクがあります。
- 家具固定はマスト!大きな家具は2か所固定を!
- 窓ガラスにも飛散防止フィルムを張ろう
家族で防災会議を開こう!
災害が起きた時に、どう行動すべきか家族で話しあっておくことは重要です。
- 災害時の連絡手段
- 自宅と避難所の場所の確認
- 親が不在時での行動基準
- 災害の時間帯ごとによる
など家族構成や住んでいる場所に応じて、取るべき行動やルールは変わります。
連絡手段を共有しよう
- 携帯電話
- 災害用伝言ダイヤル
- 伝言板
- SNS
- 公衆電話
大規模災害時には、日常使える携帯電話などが使えなくなる可能性があります。
どんなシチュエーションでも連絡を取る手段を決めておくことで、家族の情報を知ることができるようになります。
連絡カードを作ろう
災害時、携帯のバッテリーが切れたりすると不意に連絡手段がわからなくなったりします。
そんなときのためにアナログで連絡手段がわかる連絡カードを作っておくとよいでしょう。
記載項目は
- 本人の氏名
- 住所
- 電話番号
- 家族の電話番号
- 職場の電話番号
- 血液型
- 既往症
- 備考欄
などを書き込んだカードを作成し、財布などに常備しておくとよいでしょう。
【避難訓練】家族で避難訓練を実施しよう
大規模な地震が来た時に備えて、一度家庭内で避難訓練を実施してみることをおすすめします。
学校などで避難訓練を体験したことはあっても、自宅で実施したことがある人はほとんど皆無だと思います。
しかし、いざという時どう動いていいかシミュレーションしておくことが大切になります。
ステップ①|訓練開始と同時に自宅の安全エリアに移動
自宅で避難訓練を実施する時は、まず真っ先に自宅の安全エリアに移動することです。
「緊急地震速報」が鳴った場合、約数秒で揺れが始まることが多いです。
そのわずかな時間に、安全なエリアに移動して自分の頭や体を守るよう練習しましょう。
まずは自分の体の安全を守ることが重要です。
ステップ②|家庭内のいろんな場所での動き方を想定する
自宅内といっても、1階だったり2階だったり、リビングやトイレ、浴室だったりいろんな場所があります。
実際にその部屋ごとにどの位置が安全なのか?
どういうルートで移動すべきか動いてみるとよいでしょう。
ステップ③|自宅が子供だけでも適切な行動が取れるのか?
自宅に両親が不在で子供だけというケースも十分に考えられます。
子供だけでも適切な避難行動、回避行動ができるように訓練をすることも重要になります。
ステップ④|夜間、見えない想定でも訓練する
大きな地震は明け方に来るケースもあります。
夜の地震では、電気系統も停電してしまい、完全な暗闇で避難しなければならないことも考えられます。
自宅内が完全に暗闇になるとどれだけ動きにくくなるかなども想定して訓練してみるとよいうでしょう。
- 部屋のあちこちに懐中電灯を置く
- 蛍光テープを張る
- 廊下や階段に足元ライトを設置する