消防・救助

レスキュー隊向け『ロープブリッジ渡過』に必要な握力トレーニング方法

消防士向け『ロープブリッジ渡過』に必要な握力トレーニング方法

救助隊にとってももっとも大切な道具。それは『ロープ』

消防士の方、また消防士を目指す方にお勧めのトレーニングをご紹介します。

消防士にとってロープとは人命を救助する上で、かなり重要な道具になります。

そのため消防士になってから初任研修から、ロープを扱った訓練をたくさんしていきます。

今回はその中でも「ロープブリッジ渡過」「ロープ登はん」などに最適な握力・前腕のトレーニング方法をご紹介します。

すでに消防士の方はわかると思いますが、「ロープブリッジ渡過」や「ロープ登はん」では尋常ではないくらい握力の粘り強さが求められます。

とくにレンジャー訓練では1日10本以上は「ロープブリッジ渡過」や「ロープ登はん」の訓練を繰り返しますので、握力の披露や消耗は凄まじいものがあります。

私も初任研修で初めて「ロープブリッジ渡過」をしたときは、モンキーでうまく渡ることができず、半分をすぎたあたりで落下してしまい、そこで完全に握力が力尽きてしまったため、全く戻ることができずに10分以上は放置された記憶があります。

これ落ちたことがある人はわかると思いますが、握力や体力が完全に尽きた状態で宙吊りになると絶望でいっぱいになります。

しかもその間、教官の激しい愛のあるゲキが飛び続けます。

また「ロープ登はん」も私は初めてやったときはロープの握り方もわからず全く登ることができなかったです。

とにかく消防ではロープを握る作業が多いため、常人よりもタフな握力が求められます。

ロープブリッジ渡過とは?

 

オススメの握力トレーニング

消防士向け『ロープブリッジ渡過』に必要な握力トレーニング方法

20〜30kgの軽いハンドグリップを買ってきます。

ハンドグリップは100円ショップで十分です。

そしてハンドグリップを1日1000回以上握ります。

以上です。

身も蓋もない説明でしたが、

わたしの場合は20kgのハンドグリップを100回を1セットにして暇を見つけてはにぎにぎしてました。

最大で200回連続にも挑戦してました。

消防士向け握力トレーニングの特徴

握力は他の筋トレ部位よりも先天的な素質で決まってしまう筋肉です。

わたしもはじめはこれだけ握力トレーニングしてたら握力めちゃくちゃつくんじゃないかと思ってましたが、握力そのものはそんなに上がりませんでした。(わたしの握力はだいたい50kg前後です)

そしてもう一つ特徴があって握力は

とても回復の早い筋肉ということです。

他の大きい筋肉と比べて非常に回復が早いため、ほぼ毎日鍛えても大丈夫な場所です。

あまりハードにやる場合は休ませた方がいいですが。。。

そのため1日1000回ハンドグリップを握れ!と言われて大変だと思う方もいるかもしれませんが、慣れるとそんなに苦ではなくなります。

むしろにぎにぎしてないと落ち着かなくなる変態体質になります。

車を運転するとき、横において信号待ちになったらハンドグリップをにぎにぎしてしまうくらい癖になります。

こうして日常的に握力に持久力をつけるトレーニングをしておくと、「ロープブリッジ渡過」や「ロープ登はん」で握力が疲弊しきってもすぐに回復するようになってきます。

これがこのトレーニングの最大のメリットです。

わたしは消防学校の初任研修で「ロープブリッジ渡過」で落ちて本当に地獄のように苦しかったので、「ロープブリッジ渡過」にとんでもない苦手意識を持ってました。

しかも所属に戻って2年目で救助技術訓練をすることになったのですが、その種目がなんと「ロープブリッジ渡過」だったので絶対に落ちたくないと思ったのです。

そのため訓練シーズン前にこのトレーニングで握力をタフにしておいたため、モンキーで落ちることがほとんどなくなりました。

また握力が尽きて落ちても、宙吊り中に数分で握力が回復するため、自力で復帰することができたのです。

ただし、このトレーニングでは握力の最大値を鍛えることにはあまり向いてないです。

このトレーニングをしてもわたし自身は握力の最大値はあまり伸びませんでしたので、あくまで持久力・回復力を鍛えるトレーニングだと思ってもらえればと思います。

参考になれば是非試していただければ幸いです。

あと一つ注意しておきますが、このトレーニングをしても消防士のトレーニングはどちらにしろ限界まで追い込まれるので、結局地獄をみることになります(⌒-⌒; )

これやばいくらい速いです!!