消防・救助

『障害突破』に必要な圧倒的な体力を錬成する方法【消防救助技術大会】

『障害突破』に必要な圧倒的な体力を錬成する方法【消防救助技術大会】

今回は消防救助技術大会でも花形種目と言われている「障害突破」略して「障突(しょうとつ)」についての体力錬成方法をご紹介します。

私自身、「障害突破」の種目を行ったわけではないので技術に関しては、具体的なアドバイスはできませんが、体力面で必要と思われることについてご紹介できることをお話しします。

障害突破とは!?

障害突破は5人で協力し5つの障害を突破する種目です。

体力的にもかなりハードで途中ミスの許されない技術を求められ、さらにチームで合わせていかなければならないという数ある救助技術訓練の中でもかなり過酷な訓練種目です

障害突破には『圧倒的な体力』が必要!

もうすでに障害突破の訓練に取り組んでいる方はご存知だと思いますが、障害突破は各救助技術大会に必要な技術が必要になります。

その上で1本の通しだけで相当な体力を使います。

先輩方のお話しを聞いていても、何本も通しを行うだけで、息が上がり心臓バクバク、体力的にかなりハードな種目だったそうです。

その上、種目は団体競技となりますので、皆で合わせて行うときに体力的に遅れがあってはいけません。

そのため技術の訓練はもちろん大切なのですが、それ以前に圧倒的な体力が求められます。

障害突破に必要な体力の錬成方法

最終的には当然競技の通し訓練の中で体力を整えていくことが大切になりますが、その前の準備段階として以下のようなトレーニングがオススメになります。

海外の消防士の体力と筋肉がすごすぎる!| 消防式サーキットトレ

これは海外の消防士が行っていたサーキットトレーニングなんですが、消防士に必要な体力と筋力、持久力をかなり高いレベルで鍛えることができます。

暑くて重い防火衣と空気呼吸器を背負い、面体で呼吸を制限する。

その中、短いインターバルで筋力と体力に大きく負荷をかける「消防式サーキットトレーニング」が体力を鍛える上でとても役に立ちます。

障害突破のとおし以上にキツイ体力錬成をしておくことが重要!

消防救助技術大会の訓練シーズンである5月以降、この訓練をしている余裕などありません。

これはあくまで競技に出場することを念頭に置いた上であらかじめ必要な体力を鍛えておく方法になります。

5月以降本格的に訓練していく場合は技術訓練とチームで合わせて訓練していくことに集中したいので、体力面での不安は事前に自らで鍛えておくべきことなのです。

そして体力錬成のコツは「本番の通し以上にキツイトレーニングを日常的にしておく」ことになります。

当たり前かもしれませんが、実際の本番では

  • 失敗の許されない状態での緊張感
  • 技術的な集中力

などで精神的にも大きく体力を消耗してしまいます。

そのため、障害突破に必要な体力錬成に特化したトレーニングを行うときは、それらを遥かに凌駕するようなきつ〜い体力錬成を行っておくべきなのです。

まとめ|障害突破は「心技体」全てが必要!

  • ダッシュ系の種目
  • インターバルとして、必要なロープワークな技術を行う。
  • 自分に足りないフィジカルのトレーニング

上記の動画で挙げたトレーニングは単純な懸垂やウエイトトレーニングになりますが、「障害突破」に合わせる場合は、

をうまく組み合わせてオリジナルのインターバルトレーニングを作るといいと思います。

そして1本トレーニングを行うだけで、心臓バクバクで酸欠直前まで追い込めるような構成にすれば、かなりいいものが出来上がるのではないでしょうか。

体力・技術・さらにチームワークが求められる障害突破は救助技術種目の中ではかなり過酷な部類に入ります。

かなり大変だと思いますが、頑張って下さいね。