防災

【つむじ風】発生原理や竜巻との違いは?中に入っても大丈夫なのか?

【つむじ風】発生原理や竜巻との違いは?中に入っても大丈夫なのか?


ここ数年、発生確率が高くなっている「つむじ風」

小さなつむじ風もあれば、大型のつむじ風も日本では珍しくなくなってきました。

今回は「つむじ風」について、発生原因や竜巻との違い、避難方法などについて紹介していきます。

つむじ風とは?

つむじ風とは、

  • 漢字で「塵旋風(じんせんぷう)」
  • 英語で「英語ではダストデビル(Dust devil)」
  • 他にも「辻風(つじかぜ)」

と呼ばれております。

地表が熱されることによって発生する上昇気流が原因で起きる渦巻状の突風であり、竜巻とは異なります。

つむじ風が発生する原因は3つ

  1. 空気が乾燥している
  2. 気温が高い
  3. 広い場所

主にこの3要件がそろうと、つむじ風の発生確率が高くなります。

乾燥していると、砂ぼこりが舞い上がりやすくなります。

気温が高くなると、上昇気流が発生しやすくなります。

発生しやすい場所

  • 学校のグラウンド
  • 大きな公園

 

つむじ風は長くて数分程度

つむじ風は発生しても、数分程度で消える場合が多いです。

大規模なつむじ風でも直径は50m~100m程度になります。

気温が高くなりやすい4~5月に発生確率が高い

冬から春にかけて、気温がぐんぐん上昇していきます。

空気も乾燥している場合が多いため、砂ぼこりを巻き上げやすく目立つ形状になりやすいです。

規模の小さなつむじ風


たまに地面で小さく渦巻いている風もつむじ風の一種になります。

桜など巻き込む対象があると、風の流れが分かりやすいですね。

【違い】竜巻との違いは?

単純に風の強さが違うというだけでは、ありません。

積乱雲の底から地表や海に向かって、黒い雲上の渦巻きになります。

地上と上空の気温の差が大きく、湿度が高い場合に上昇気流が発生すると積乱雲が発生しやすくなります。

そこにいろんな角度から風がぶつかると、上昇気流が高速回転を始めます。

竜巻の中では、高速の上昇気流が発生しており、積乱雲と共に時間をかけて移動をします。

その破壊力はすさまじく、鉄筋コンクリートの建物でさえ、破壊する場合があります。

つむじ風と竜巻は似ているようで、発生メカニズムと破壊力は全く異なるのです。

竜巻の場合、ある程度発生予測がされやすいため、「竜巻注意情報」が出た場合は外出を避けるべきです。

大きめのつむじ風を見かけたら、すぐに避難すること

つむじ風は、発生しやすい条件こそありますが、いつどこで発生するかわかりません。

もし見かけた場合は、近づかずにすぐに避難行動をとることをおすすめします。

【危険】つむじ風の中に入るとどうなるのか?

外国で発生した巨大なつむじ風に入る様子が撮影された動画です。

日本ではあまり見ないかなり大型のつむじ風ですが、普通に飛び込んでいってしまいます。

大柄な男性ですが、吹き飛ばされることや怪我をすることなく外に出ています。

しかし、自然災害は人の力の外にあるものであり、非常に危険ですので、絶対に飛び込まないようにしましょう。